トイレは重要です・・・
下は気になったyahooニュースの記事です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/df3ee910c41c54ed04862a1e03d87dafbb4f41f2
趣旨としてはIT企業なのに、和式トイレだった社屋を移転して、採用にも良い影響があったとのことです。
そんなこと気にしないという方もいらっしゃるかもしれませんが、トイレは大事です。
誰もが清潔な環境で働きたいのです。(和式が不潔という意味ではないです)
「働く環境に金をかけるくらいなら、給料が高いほうが良い」という労働者ももちろんいます。
リモートワークが主体なら、別にオフィスもトイレも必要ありませんが、まだまだそういった企業は少ないでしょう。
最低限度の労働環境は必要で、それが満たされなければ衛生要因です。
※詳しくは「ハーズバーグの動機づけ・衛生理論」を参照ください。
衛生要因を満たさないと、モチベーションを下げる原因になり、いずれ退職につながります。
衛生要因なので華美なトイレは必要ありませんが、少なくとも来客に案内できるレベルは必要でしょう。
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以下、記事引用
「一歩足を踏み入れただけでIT企業らしい雰囲気が漂う。「すごい綺麗だなというよりは、前のレベルが低すぎるので、普通になりたかったっていうのが正直なところですかね」と、田中社長は苦笑する。」
引用終わり
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繰り返しますが、トイレは衛生要因なので豪華なトイレにする必要はありません。
ホテルのように非日常を味わいたいなら、特別なトイレも喜ばれますが、トイレは日常使うもの、「普通」でよいのです。
しかし、その普通の水準は、経営者の水準ではなく世間一般の水準であることを忘れてはいけません。
皆さんが、いろいろな職場を訪問してきれいで整備されているなと感じるのはどのようなポイントですか?
私は「トイレ」と「バックヤード」です。
すぐに来訪者の目にはつかないので、清掃や手入れがおろそかになりがちです。
記事の会社は古い社屋から引っ越しすることで環境改善を図って、結果として採用がしやすくなったとのことですが、自分の会社に誇りが持てる会社でなければ、その会社の仲間になろうと思いません。最低限の環境を整備して、仲間になりたいと思ってもらえる会社を作りましょう。
現在の人材市場は、常に売り手市場。
若年労働層はどんどん減っていくのに「今どきの若者は・・・」と言っていては採用などできません。
採用できなければ、人材不足から「人材難倒産」です。
10年後、20年後の人材計画はありますか?今からでも作成しましょう。そしてほしい人材が採用できて定着する組織づくりを行っていきましょう。