不妊治療による離職を防ぐ
令和5年度「不妊治療と仕事の両立に係る諸問題についての総合的調査」では
不妊治療をしている(していた)者の仕事と不妊治療の両立状況について、
「両立している(していた)」は55.3%となっています。
また、「両立できず仕事を辞めた」は 10.9%、
「両立できず不妊治療をやめた」は 7.8%、
「両立できず雇用形態を変えた」は7.4%となっています。
治療中・治療経験者の仕事と不妊治療の両立状況を男女別に見ると、
男性は「両立している(していた)」が 61.8%、女性は 51.0%でした。
両立に困難を感じる理由には、通院回数の多さ、精神面での負担の大きさ、
通院と仕事の日程調整の難しさなどがあります。
また、治療を受けていることを職場に知られたくない労働者もおり、
職場内での不妊治療に対する認識が十分に浸透していないことも課題です。
したがって、企業には、不妊治療を受けながら安心して働き続けられる職場環境の整備が求められます。
厚生労働省の「両立支援等助成金 不妊治療両立支援コース」は、
不妊治療と仕事の両立を支援するための助成金制度です。
この助成金は、企業が不妊治療を受ける従業員のために職場環境を整備し、
休暇制度や両立支援制度を導入することを目的としています。
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