新卒社員の初任給

一律ではなく、個々の能力に応じた設定も。

新卒人材の確保に向けて、初任給をアップする企業が増えています。

そこで、今回は2025年卒予定の大学生・大学院生に対して行った、
初任給に関する調査結果を見ていきます(調査元:株式会社学情)。

まず、初任給の引き上げを行う企業や、
初任給を一律ではなく個々の能力等に応じて設定する企業があれば、
それが要因となり志望度合が上がるか尋ねたところ、
志望度が「上がる」「どちらかと言えば上がる」と回答した学生は92%でした。

理由として
「時代の変化に対応している企業は好感が持てる」
「個人の能力をきちんと評価しようとしている企業だということとが分かる」などが挙げられ、
これらから単純に高い給料だけに魅力を感じているわけではないことがわかります。

次に、就職先選びにあたって初任給をどのくらい意識するか尋ねた結果、
「最も重視する」または「最優先ではないが重視する」と回答した学生は83%でした。
中には、「初任給だけでなく、その後の昇給についても重視している」といった意見もありました。

最後に、どれくらいの初任給が適正だと感じるかを尋ねたところ、
「月収20〜24万円」が最多で46%、
「月収25〜29万円」が38%
「月収30〜34万円」が9%と続きました。

2022年に行った同様の調査と比較すると、
「月収20〜24万円」の回答が減少し、「月収25万円〜29万円」の回答が増加したことから、
学生が求める初任給の金額が上昇傾向にあることがわかります。

物価高が叫ばれる時代において、
既存社員の賃金アップが不可欠なだけではなく、
新卒採用の賃金の在り方についても真剣に考えていく必要がありそうです。

 

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